2010.10.01
あの人はこの家の北側の窓から見る風景が好きだった
住宅地の中にポッカリ空いた広い空き地が視界を広げ
鳥や野良猫、遠くの木々も見渡せる
あの人は仕事で疲れた目をいたわるように毎日眺めていた
夏には遠くに花火も見えた
ここに越す前、毎年ふたりで歩いて行った花火大会
ここに来てからは二人並んで窓越しに眺めた
今年の花火は涙で霞んでいた
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