2010.10.01 仕事
出会った頃、あの人は成績のいい広告屋だった
漫画で賞をとったとは話していたが聞き流していた
ところが程なく仕事を辞め漫画家になると言い私の部屋に転がり込んできた
漫画でお金を貰えるようになるのに時間はかからなかったが
食べられるようになるまでに数年かかった
最初の頃はファンを装って葉書を書いて応援したりしたが
私にとって、あの人の仕事は何でも良かった
あの人がやりたい事ならそれで良かった
毎月たくさんの掲載紙が送られてくる頃には
あの人の漫画を読まなくなっていた
遺品の中に、あの人原作の単行本を見つけ読んでみた
面白かった…
もう二度の読むことの出来ない続きが読みたいと思った
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