南千住を飛び出し
自分の生まれ故郷の壬生へ向かったあの人は
「義父と解り合えないのは本当の親じゃないからだ」と考え
のちに実の父と再会したが
実父の信じられない言動に、その理想像は儚く散る
詳しく覚えていないが
実父に言われたのは「おまえにヤル金はない」とか
「あんな親に貰われて」といった内容だったように思う
最初の奥さんの親についても悪く言われたと聞く

その後、知人を介して実の父方の祖父に会い
名付け親の事や幼い頃の事を詳しく聞いている
祖父はヨーロッパ系のクウォーターで目が青かったと言う
曾お爺さんは佐野の天文台を作ったそうで
祖父は戦後、金属の相場師をしていたようだ

出来ることなら私もお祖父さんにお会いして話を伺いたいが
あの人が祖父と会ったのは20代の頃なので
たぶんもう亡くなっているだろう

あの人は実の母方の従姉妹とも会い
生き別れとなった実の姉(こずえさん)について
聞いたそうだが
東京へ出て理容師さんになった
と言う事しかわからなかったようだ

1度目の結婚式の際に、実父母にも招待状を出し
席も用意したが、どちらからも連絡すらなかったと聞く

実父とは会いたくもないし話もしたくないが
現在行っている名義変更の手続きで
今までわからなかった姉や母の消息がつかめると嬉しい
特にあの人が生前「出来れば姉さんに会いたい」
と言っていたので
所在がわかったらお姉さんにお会いしたい


※ 主人と義母から聞いた話を元に書き記しました




お姉さんの名前は「こずえ」あの人の名前は「幹」
離ればなれになってもふたりは繋がっていた
Secret

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