2010.12.31 正月
今年は…
これまでの人生で最悪の年となったが
これ以上悪い事など考えられないから
新しい年を迎えるにあたり
けして悲観的な気持ちではない

けれど
毎年ふたりで過ごしたお正月を
この家でひとり過ごすのは気が重い

今年は喪中なので
あの人が私に買ってくれた
ガラスケース入りの羽子板も飾ることが出来ない

普通は女の子が産まれた翌年に
里の親が成長を祈って贈る羽子板を
あの人は私の為に買ってくれた
それが私には嬉しくて
毎年、年末まで待ちきれずに飾った

あの人は
「そんな物がなんで嬉しいんだ」と言いながら
私が喜ぶ様子を見て満足そうだった

大晦日の晩、除夜の鐘を聞きながら
ふたりで近所の氏神様に初詣に出かけ
私はいつも「二人仲良く暮らせますように」と願った

元旦の朝、あの人の作ってくれたお雑煮は
私が三つ葉を食べないから
鶏肉と椎茸と蒲鉾しか入ってなくて
あの人は「餅いくつ?」って聞く癖に
必ず私が言った数より多く入ってた
お節のお重の詰め方は上手じゃなかったけど
いつも忙しかったあの人と
掘り炬燵に入りテレビを見て
のんびり過ごせるお正月はそれだけで幸せだった


  喪中の我が家に来客の予定はないが
  いつ客が来てもいいように
  客間のストーブに灯油を入れ
  ホットカーペットを敷いた

  いつもより少な目だが
  お節もお重に詰めた
  明日の朝はあの人の味を真似お雑煮を作ろう


  
 皆様のご訪問に心から感謝致しております。
 どうぞ良いお年をお迎え下さい。


三が日の日記はお休みします。




おせち

おぞうに




  ひとりで頑張ったから
  もう泣いてもいいよね…
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