2012.06.02 余命
猛暑だったあの夏の終わり
いつも家に居てくれた人を失い
窓を開けたまま出勤する事が出来なくなった
エアコンはどこも売り切れで買う事が出来ず
やむを得ずあの人の部屋から移動した猫部屋のエアコン
そのエアコンが壊れ
本格的に暑くなる前に買い換えた

4匹の猫達は今年で12~13才
最後のエアコンになるだろう


このところ休日は歯医者さんの予約や
友人との約束を入れていたが
今日は何の予定もなく
気になっていた庭の手入れをした

去年は庭の手入れが行き届かず
真夏に草が伸びて裏庭は手が付けられない状態だったが
今年は早めに除草剤をまいたお陰で
今のところ裏庭のドクダミは手に負える範囲だ

前庭にも除草剤をまけば草むしりが楽になるが
毎年こぼれ種で花を咲かせてくれる日々草の為に手でむしった
庭が狭いので木蓮や金木犀、南天や藤の枝の剪定も欠かせない


草むしりは嫌いじゃない
毎日余裕の時間はたっぷりあるが
テレビを見たりPCをしたり
つい受け身の時間を過ごしてしまう
でも単純作業中は色々な事を考えられる


先月千葉に同行させて頂いた叔父から連絡が入った
今度は義父に食道癌が見つかり入院したと言う
実はあれから叔父が労して下さり
義父母を壬生の同じ施設に移す話が進んでいたのだが
義父はもうこちらに連れて来られる状態ではない
「余命二ヶ月」それが医師の見立てだ

「余命」余った命なんてありはしないのに

もし あの人が突然ではなく
「余命」を知った上でその日を迎えていたら
それでも きっと
あの人は同じように日々を過ごしたのではないか
そんな事を考えた


義父は87才
今年に入ってからは義母とも離れ
ひとり慣れぬ施設に移されていた
居住施設を大声を出し暴れるとの理由で出されたようだが
先日見舞った際にも終始笑顔で
「みんなと一緒に帰る」と言って身支度をしていた
何の恩返しも出来なかった私がこんな事を言うべきではないが
義父がこれ以上人間の尊厳を失う前に寿命を向かえる事は
もしかしたら良かったのではないだろうか


以前何の力もない私は
残されるであろう義母の事が心配だったが
義母には実弟である叔父が付いていて下さるので
この先の心配はいらない
壬生に住む叔父が義母を近くの施設に入れて下さる

最近は居住施設からの連絡も
仕事で居る時間の限られる私に変わって
叔父が受けて下さるようになり
私や義父の親族へ連絡して下さっている
叔父は行動力もあり信頼できる人格者だ
本当に有り難い


とは言え
これからお盆まで仕事が忙しくなり休日も経る
義父の病状次第で度々千葉にも通う事になるだろう
なるべく職場へ迷惑をかけない為にも
自らの健康管理をしっかりしたい


 6/14 義父の様態が急変し
   6/10夕方、亡くなりました。
   叔父達の手を借り
   昨日、義父の葬儀を無事終えました。


 6/20 今日はあの人の49回目の誕生日
   壬生の叔父の家に行って
   これからの相談等をさせて頂き
   義母が入る予定の施設も見てきました。

  
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