2010.11.17 行政書士
今日は午前中市役所の行政相談に行ってきた
お昼ギリギリまでかかりそうだったので
月曜日に欠勤届を出したのに却下された「ちぇっ」

小雨のせいで道路が渋滞気味で予約の時間ちょうどくらいに着くと
相談室の前のソファーにスーツ姿の男性が座っていたので
軽く挨拶をして隣りに腰掛けると
かばんから名刺を出し「○と申します」と頭を下げられ
あっ、この人が行政書士さんかと気づく
人は良さそうだけど若干若くて頼りない印象

部屋に通され、手短に挨拶を交わした後
同じく手短に「家の名義変更をしたいのですが」と告げた
(早くしないと今日のお昼が抜きになる)
「名義はどなたからどなたへ」と聞かれ
「主人が亡くなり抵当権が抹消されましたので
まず銀行から主人の名義に、その後私の名義にお願いします」
「ご主人様がお亡くなりになられたのですか、最近ですか」と聞かれ
「8月22日に」と答えると
「では、49日もお済みになって…」(だから、お悔やみはいいから仕事してよ)
「もう落ち着きましたから」と答えると
「うちの母も父が亡くなった時に落ち込んで廃人のようになりまして…」
(私のどこが廃人に見えるんだよ、どっから見ても元気だろ)
このままでは先に進まないので
銀行から送られて来た書類を見せ説明する
「この束が抵当権を抹消しましたって書類で
この他に何を用意したら名義変更ができますか」と書類を手渡すと
丁寧に1枚1枚書類を確認して時間がかかる
「この書類に不備がなければ…」と言い出したので
「この書類は銀行から依頼された東京の司法書士さんが作成したので
間違いないと思います」と言うと
「じゃ、大丈夫ですね」って…なんか心配
「ご主人から奥様への名義変更でしたら簡単に出来ます」とか言うから
「うちは子供が居なかったので主人の両親にも財産権が発生し」と私が言ったら
「奥様でしたら全部相続されるでしょう」みたいな寝ぼけた事を言う
「子供の居る夫婦の場合は半分が妻、半分が子供、
子供が居ない夫婦の場合は三分の二が妻、夫の親が三分の一になります」って
なんで私が説明してるのよ~
「そうでしたかぁ~」って言われちゃうと笑うしかない
「他に銀行の預金などは」と聞かれ
「銀行口座の残金はほどんどありませんでしたので、そのままです」と答える
「口座を凍結されないのですか」と聞かれ
「仕事柄、忘れた頃にどこかから振り込みがあるので口座は残したいんです」と言うと
「失礼ですがお仕事は何をされていらしたのですか」と聞かれ
「漫画家です」と答えたのがいけなかった
それから「かばちたれ」は行政書士を題材にした漫画だとかモーニングを読んでいるとか
だから、私はお昼食べたいから用件だけ済ませたいの!!!!
愛想のない返事が功を奏して、やっと本題に戻る
「何かと大変でしょうから必要な書類はこちらでも用意する事が出来ますが」と言うので
「する事がある方が元気なので自分で出来る事は自分でします」と答えると
「では後ほど必要な書類をFAXします」って…
最初から電話とFAXで済んだんじゃないの~?

それでもなんとか多少時間の余裕があったので
コンビニでお弁当を買って家に寄って食べ慌ただしく出勤すると
やさしい同僚が「お昼食べられなかったら可哀相だから」って
混ぜご飯のおにぎりを作ってきてくれた
いつもながら、みんなホントにやさしい
私には絶対に「人運」があると思う
あの頼りない行政書士さんも
もしかしたら、あの人の引き合わせかも知れないと無理矢理自分に言い聞かせ納得する
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2010.11.18 戸籍
名義変更…なめてました
必要な書類を書き記したFAXを見て愕然
生まれた時からの戸籍を全部取らないといけないようだ
私が把握してるだけで、壬生、南千住、壬生、現在の住所
他にも戸籍を移動していればそこの役所にも行かないといけない
でもそれは、あの人の辿った軌跡だから
そこを私の足で辿れるのは喜ばしい事と思える

問題はもう一つ降って湧いた案件
もしかしたら義父母の他に実父母の承諾書が必要になるかも…
それは、無理
実父は今も壬生に居ると聞いてるが
私の聞いている性格だとすれば承諾書に実印を押して貰うのはかなり厳しい
実母は全く消息を聞いてない
もし見つかったとしても、先は厳しい

さしあたって厳しいのは頼りない司法書士さんで
電話でこの件について聞いたが
必要書類が揃わないとわからないと言う
ただの名義変更ではなく手続きが複雑なので彼には荷が重すぎるようだ
この際、一度渡した書類を引き上げ
改めて司法書士さんの相談会に予約を入れようと思う
それまでに自分で用意出来る書類を揃えなくては

職場の上司には事情を話したのでこの先平日の休みも貰えそうだ
明日さっそく休みを取ったので
まず最寄りの市役所で必要な書類を集め
出来れば壬生の町役場まで行きたいと思うが道がわからない
これから度々必要になりそうなので
一番簡単なポータブルナビを買うことにした
2010.11.19 壬生1
今日は休みをもらったので
朝一番で頼りない行政書士さんに電話を入れ
今回はかなり厳しい案件になりそうなので
一時白紙に戻すから書類を取りに伺いますと言うと
「届けます」と言う
持ってきて頂いては申し訳ないので伺いますと言ったが
「届けます」と譲らない
私は人を待つと自由が利かないので自分から行動したいのに…
夕方5時頃来ると言うので仕方なく「お待ちしています」と答え電話を切り
すぐに市役所に電話を入れ来月の司法書士相談の予約を入れる
やっぱり遺産問題はその道のプロの方が安心だ

その後、カー用品店でナビの価格を一通り見てから
予定通り市役所に行ったが
隣接するホールでイベントがあったらしく駐車場は満車で
坂の下の第二駐車場にようやく空きを見つけギリギリ駐車
我ながら車庫入れが上手くなったもんだ

昨日の案件をネットで調べたら
やはり実父母の同意が必要らしく
名義の変更はかなり厳しい状況なので
取りあえず名義変更以前の遺産相続手続きに必要な
固定資産評価額とあの人の戸籍を入手した

次に、あの人と最後の日に行った遠方のホームセンターへ行き
広告の品の格安ナビを購入
駐車場で早速開封し設置、壬生町役場を入力し出発
なにしろナビを使うのは初めてで説明書も読んでないので
狭い範囲の表示から広い範囲に直す事も出来ず
「まもなく右」と言われて曲がると
「ルート再検索します」と軌道修正され元居た場所に戻る
「まもなく」って、いったい何メートルなんだ?
2度の軌道修正でなんとか目的地に到着

早速、私と結婚するまでの戸籍と生まれた時の戸籍を申請するが
ここで新たな事実が発覚する
生まれたのは確かに壬生なのだが、親の本籍が佐野にあったので
佐野市役所まで行かないと出生の戸籍が取れないと判明
時計を見ると1時を回っている
今から佐野に行ったら夕方までに家に戻るのは忙しい
それにお腹も空いたので
昔あの人と行ったスパゲティー屋さんに寄ってから帰ろうと思い
ナビで検索するが店が見つからない
適当に同じ方角と思われる病院を入力し出発
途中また2度の軌道修正をされながら走るが
残念ながらスパゲティー屋さんのある通りとは別のルートだったようだ

あの人が広告屋だった頃、そのスパゲティー屋さんの看板を立てた
その頃、その道を通った事のある人なら1度は目にしただろう看板
「スパゲティーは運転できません」のコピーはあの人らしいセンスだ
 (壬生2につづく)