主人の想い出を書き始めたのは
9月22日の夜だった
-宝物-
ただ思いつくままに書き
それまで放置していたHPとmixiに張り付けた
その頃のmixi日記にはすべてこう記している
「※この日記は記憶力の悪い私の覚え書きの為レス不要です」

それから1週間ほどして
主人のブログを開いた時
ブログの中で拍手を頂いて喜んでいる記事を見つけ
もっと拍手をもらってあげたいと思った
その時の拍手は半年で9回
ブログ訪問者ページは1~2ページだったと思う

最初は誰も訪れず
書き込みをする勇気もなく
ただ更新をし続けた
次第に訪問して下さる方が出来
初めて拍手を頂いた時は嬉しかった

そしてコメントを戴けるようになり
多くの優しいお心に励まされ 学び
主人の為に更新したはずのブログに支えられてきた


現在の拍手は4159
ブログ訪問者は83ページ

ここは優しい人達が来て下さり
自分も優しくなれる大切な場所だが

以前の日記を読み返しながら思うのは
人の記憶はどうしても薄れてしまうと言うこと
私はあった事、思った事しか書けない

このまま想い出や感情を薄めて書いたり
これからの私の日常を綴る事も出来るが
そうしたくはない

ここは主人のブログだから
主人の想い出を書き終えたら返そうと思った

2/22 あの人が亡くなって半年
あの人のブログ開設から1年
今日が巣立ちの日


ご訪問下さった皆様
コメント下さった皆様
拍手を下さった皆様
ランキング応援下さった皆様
本当にありがとうございました

皆様のお陰で今の私がいます
心から感謝しております

皆様から頂いた優しさは
私にとって
主人との想い出と同じくらい大切な宝物です



…と投稿し更新終了しようと思っていた

だが、温かいコメントを読むうちに
自分はなんて身勝手なんだろうと思えてきた

悲しさを紛らわすように想い出を書き
皆さんから多くの優しさを頂き支えられ
想い出を書き終えたから巣立ちます…なんて

正直、自分の文章で誰かに何かを感じて頂こうなんて
全く考えていなかった

ただ、主人がどんなに優しかったか
私がどれほど幸せだったか書き記したかった

ブログを訪れて下さった方が
主人のイラストを見て下さるだけで嬉しかった

けど、私の書いた拙い文章を読んで
何かを感じて下さる方がいらっしゃる事に
今、戸惑っている

もしかしたら、これまで頂いた優しさを
少しだけお返し出来るんじゃないかと…




色々考えて
やはり自ら決めた事なので更新は今日で終了します
でも、毎月22日の月命日に近況報告を兼ねて
記事を書かせて頂きたいと思います

それ以外の日にも此処におりますので
頂いたコメントへのお返事は書かせて頂きますし
出来る限り今まで通りご訪問させて頂きます

勝手な我が儘を申しますが
どうぞよろしくお願いします


あっ、ランキングは本日で終了させて頂きます
1ヶ月間応援戴き本当にありがとうございました
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2011.03.22 彼岸【1】
昨年秋の彼岸はまだ49日前だったので
この春が初彼岸だった

12月以来久しぶりの墓参りになるが
主人の友人達が度々墓参りしてくれ
報告してくれるので安心だった

今回、お墓の地震被害なども気になっていたが
墓参りの他にもう一カ所行きたい処があった
納骨式の際、ご夫婦で来て下さった平井に住む知人宅だ
ご夫妻とは10年以上前に
我が家で生まれた猫を貰って頂いた時からのおつき合いで
私達夫婦が家族ぐるみでおつき合いさせて頂いていた数少ない知人だ
子供のいらっしゃらないご夫妻は今も猫達を大切に育てて下さっている

主人の納骨式の際
出席予定の身近な親戚と仕事関係者だけではなく
主人との共通の想い出をもつご夫妻に来て頂きたくて
ご迷惑と思いながら葉書を出した
すぐに電話を下さった奥様は涙声でお悔やみの言葉を下さり
納骨式にお二人で出席して私を気遣って下さった

それからも時々私を気遣ってお電話を下さり
猫達の様子など楽しい話の後、必ず
「近くにお越しの際は猫に会いに来て下さい」と言ってくださった

電話越しにご心配下さる優しいご夫妻に
私の元気な姿を見て安心して頂きたいと思っていたので
今回、事前にご連絡しお墓で待ち合わせをした

その後、予想外の大地震が起きたものの
幸いお互い被害もなく予定通りお会いする事にしたが
節電の影響で店が開いていない事も考えられたので
前日、お墓の花やお土産等をすべて用意し
いつもより少し早く家を出た

荒川区南千住のお寺で11時に待ち合わせ
普段なら2時間少々で着くが余裕をもって8時ちょっとに家を出る
利根川を渡るまでは快調で
いつもより早く到着するのではないかと思うほどだったが
途中一車線の箇所の信号でピタリと進まなくなった
1台も動かないまま信号だけが何度も変わるのを見て
迂回を決断
もちろん抜け道など知らないが
ナビには少し離れ平行して走る道が写っている
なんとかなるだろう(我ながら怖い物知らず)
お陰でなんとか渋滞を交わすといつもの道の駅を過ぎていた

それからもスタンドごとに給油を待つ車列がずらりと並び
2車線だったのでかろうじて進むが1車線走行が続き
道の駅に寄らなかったにもかかわらず
お寺に着いたのは約束の時間丁度の11時だった

すぐに携帯から電話を入れると
「もう少しで到着します」との答え
お待たせしなくて良かった

先にお墓に向かうが地震の被害もなく一安心
手を合わせ地震の報告や守ってくれた事への感謝をしていると
ご夫妻が来て下さった
お花やガム、缶コーヒー、それにお線香をお供えし
3人で手を合わせたあと墓に別れを告げご夫妻のお宅へ

ご主人の車の後を着いて行ったが道が複雑で全然覚えられない
帰りはナビちゃんにお任せするしかなさそうだ
南千住のお墓から平井まで30分くらいだっただろうか
車を止め、歩いてお食事に向かう
とても高級そうな店構えの鰻屋さんへ案内され
ご主人が注文して下さったのはコース料理…
お刺身とか天ぷらとか1品ずつ出て来て
メインの鰻の美味しいこと
楽しい会話をしながら時間を掛けて堪能させて頂きました
お礼に伺ったつもりがご馳走になってしまい…面目ない

お腹いっぱいでご自宅へ
ご自宅には以前主人と一緒にお邪魔した事があったが
私の記憶は薄く間取りを間違えて覚えていた
お茶もそこそこに猫ちゃん達とご対面

2匹ともうちの猫とソックリ!
どちらも兄妹だから当たり前なんだけどホントによく似てる
ただ、大きさが全然違う
うちには一番小さい体の弱そうな仔猫を残した事もあり
体重にして2キロくらい大きいようだ
大切にされ立派に育った猫達を撫でながら
ここでも楽しい会話が弾んだが
帰り道が不安なので暗くなる前に帰りますと言うと
「また、いつでも遊びに来て下さい」と送られ
「とても楽しかったです。ありがとうございました」と帰路に
この日、終始私を気遣い
楽しい会話を選んで下さったご夫妻の優しさに改めて感謝した

とは言え
自分の居場所が全くわかっていないため
ナビちゃんにすべてを任せ出発…したのはいいけど
ナビちゃん、張り切りすぎて観光案内?
平井から両国を通って人形町を通って…
このあたりで、さすがに異変を感じるが為すすべがない
秋葉原を通り上野を通り南千住…
せっかくなのでお墓にもう一度寄ろうかと思ったが
すでに薄暗く駐車場に車もなかったので
運転する車から「また来るね」と声をかけ寺を通り過ぎた

帰りも多少給油渋滞が出来ていたものの
比較的スムーズに進み
恒例の道の駅にも寄り満足して家に着く

真っ先にお線香をあげ「ただいま」と言い
PCをチェックし急ぎのメールの返事を書いてから
留守番していた猫達にエサをあげていると大きめの余震があり
その後「先ほどの地震大丈夫でしたか」と奥様からお電話が入る
どこまでも優しい
私を送り出した後も心配して下さっていただろうご夫妻に
到着の連絡も入れなかった事を申し訳なく思った


追記に久しぶりに再会した猫ちゃんの写真があります

うちの猫の写真も追加しました(=^^=)

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2011.03.22 彼岸【2】
昨日の午後、両親が来てくれると言うので
昼前、思いきってホールケーキを買いに出かけた
21日は私の40代最後の誕生日だった

今更、誕生日にケーキでもないのだが
私の誕生日にケーキがない事を
誰よりも主人が悲しむだろうと思い買いに行った

あの人は出逢ってから一度も
私の誕生日にケーキを欠かした事がなかった
たとえどんなに忙しくても
自分がダイエットをしている時にさえも
名前を入れたホールケーキを用意してくれた

とは言え自分の誕生日にケーキを買う気恥ずかしさに
名前プレートは断り
なるべく小振りのホールケーキを選び
ふとレジの横を見ると
そこにカラフルなマカロンが並んでいた
生前「マカロンって旨いのか?食ってみたいな」って
言っていたあの人を思いだし迷わず購入し
勇んで家に戻って主人に報告
「お誕生日のケーキ買ってきたよ。ありがとう」
「ほらっ、やんちゃんが食べたがってたマカロンだよ」
とお供えする
生前に食べさせてあげたかった

午後、お花とおはぎを持って両親が来てくれた
コーヒーを入れ3人でケーキを食べる
4当分し1つはお供え
あの人が居た頃、ホールケーキは2当分だったが
私は食べきれず半分冷蔵庫に入れて翌日食べてた

義母からは数日前にお彼岸のご仏前と一緒に
私への誕生日祝いが届いたのに
両親は私の誕生日を全く覚えていなかったが
一緒にケーキを食べてもらえて良かった
あれこれと雑談し、道の駅で買ったお土産とともに両親を見送る

すでに夕方になっていたが
せっかくのマカロンを一人で寂しく食べたくなくて
近所の優しい奥さんに電話を入れる
奥さんは急な誘いに快く応じて下さって
2人でマカロンを食べながら談笑した

奥さんを見送る頃にはすっかり日が暮れていた
あの人は居ないけどイイ誕生日だった




※「毎月22日の月命日に近況報告を兼ねて
  記事を書かせて頂きたいと思います」
と書いて1ヶ月も経たないうちに何度も更新してすいません


追記はケーキとマカロンの画像です
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